はじめに
音楽を自分で作って、世界中に届ける。今やインディーズ/個人アーティストでもそんな夢を実現しやすくなりました。私も実際、楽曲を出してみようと思って、配信サービスを探しました。そこで出会ったのが「TuneCore Japan」と「narasu」です。
ネット上で「TuneCore Japan 口コミ」や「narasu 体験談」という言葉をよく見ます。ですが、実際に両方を試してみたからこそ分かった“違い”“向き・不向き”があります。このブログでは、アーティスト視点で「使いやすさ」「収益性」「サポート対応」の3観点で、両サービスを比べてみます。初めての方でも分かるよう、専門用語はかみ砕いて説明します。
配信を始めようと思っているあなた。どちらを選べばいいか迷っているあなた。ぜひ参考にしてみてください。
1. 登録・配信までの「使いやすさ」を比較

TuneCore Japanの登録体験
まず、TuneCore Japan。公式サイトによると、「55以上の音楽ストリーミングサービスやSNSへ配信」が可能となっています。 (TuneCore Japan)
登録プロセスとしては、メールアドレス・楽曲データ(WAVなどの音源)・ジャケット画像・配信ストア指定、著作権情報(自分で作ったかどうかなど)を入力という流れでした。
実際使ってみると、表示が比較的整理されていて「次に何を入力すればいいか」が分かりやすかったです。操作に慣れていなくても迷いにくい印象でした。
ただ、1つだけハードルを感じたのは「初期費用(年会費・曲の登録料)」が必要な点です。少し「気軽に試す」というよりは「本気で配信を始める」段階に近い印象を受けました。
narasuの登録体験
次にnarasu。公式サイトには「あなたの楽曲を世界へ、音楽サブスクにあなたの楽曲を最短2日で配信!」というキャッチが掲載されています。 (narasu)
実際に登録してみると、スマホでも手続き可能で、操作画面も比較的シンプル。入力項目も少なめで、「とりあえず配信してみたい」という方にハードルが低く設計されていると感じました。
また、「月額110円で配信し放題」というプランが紹介されており、コストを最小限に抑えて試したいアーティストには魅力的です。 (新時代のトビラ – AIを活用したい人向けの解説ブログ)
ただ一点、注意点として「配信審査に時間がかかる」旨のレビューもありました。実際に「2週間~1ヶ月かかった」という声もあります。 (AI トレンド マネタイズ) この点は、急ぎでリリースしたい場合は注意が必要です。
使いやすさ総括
- TuneCore Japan:操作は丁寧・実績あり・安心感が強い。ただしコストが発生するため“試す”にはやや敷居がある。
- narasu:手軽さ・低コストが強み。初心者や少ない資金で始めたい人に向いている。ただし配信までの時間やサポート対応に多少のゆるさを感じる場面あり。
この観点だけで言えば、「まずはnarasuで試して、慣れたらTuneCoreを本格利用」という流れも現実的だなと感じました。
2. アーティスト収益・還元率・収益性の比較

TuneCore Japanの収益モデル
TuneCore Japanの公式サイトには「あなたの楽曲を世界185ヵ国以上で配信可能」「収益は100%還元(ストア手数料を除く)」という記載があります。 (TuneCore Japan)
つまり、楽曲が再生されたりダウンロードされたりした収益が、サービス利用料(年会費等)以外ではアーティスト側に大きく還元される仕組みです。
実際、自分の作品を配信してみて感じたのは、再生数がある程度出てくると「この年会費を払っても元は取れそう」という感触があったことです。
ただし逆に言うと、再生数・ダウンロード数が少ない段階では「年会費+登録料」という固定コストが負担になることも。アーティスト収益を上げるためには「曲数を増やす」「プロモーションをする」「継続的に活動する」という動きが伴うなと感じました。
narasuの収益モデル
narasuのレビューでは「90%以上の還元率」「月額110円プランで何曲でも配信可能」という情報が出ています。 (AI トレンド マネタイズ)
実際、私が使ってみた感覚では「コストがほぼ最小なので、赤字リスクが小さい」という安心感がありました。再生数が少ないうちは固定費が低いので安心して試せるという点は、初心者には大きなメリットです。
ただし、再生数が一定以上になった場合、「年会費固定+還元100%」というTuneCoreのモデルに比べて、累積収益はやや低く抑えられる可能性があります。つまり「量を出して稼ぐ」段階に入ると、TuneCoreの方が有利になるケースもあります。
収益性総括
- 初心者段階・再生数少なめ → narasu がおすすめ(コストが低いため安心して始められる)
- 再生数が出て、活動を継続・拡大したい → TuneCore Japan の方が収益最大化のポテンシャルが高い
- 両方を使い分けるという選択肢も十分にあり(例:narasuで試し、TuneCoreに移行)
3. サポート・サービス体制の比較

TuneCore Japanのサポート体制
TuneCore Japanは長年にわたって国内外の配信実績を築いてきており、信頼感があります。社長インタビューなどでも「インディーズアーティストの自立支援」を掲げ、体制を整えてきたことが紹介されています。 (音楽業界総合情報サイト | Musicman)
実際に問い合わせをしてみると、返信も概ね丁寧で「何をすればいいか分からない」という初心者にも手厚い印象です。また、公式YouTubeチャンネルや解説資料も豊富に用意されており、操作に不慣れな人にも安心できる環境が整っています。 (YouTube)
唯一感じた注意点としては、「コストがかかるサービスを前提にしているため、初心者が“無料で手軽”とは言い切れない」こと。そして、操作に慣れていないと“どのプランを選べばいいか”悩む場面もありました。
narasuのサポート体制
narasuは比較的新しいサービスということもあり、手続きも簡易的で“初心者向け”という印象を強く受けました。「スマホでもできます」「月額110円プランあり」といった説明もあり、敷居が低めです。 (新時代のトビラ – AIを活用したい人向けの解説ブログ)
ただしレビューでは「審査が遅い」「認知度がまだ低い」「サポート対応にばらつきがある」といった声もあります。 (AI トレンド マネタイズ)
私自身も問い合わせをしてみたところ、返信は来たものの「こちらで調査中です」といった保留回答が少し長めだったため、”とにかくすぐリリースしたい”場面では,不安に感じるかもしれません。
サポート・サービス総括
- TuneCore Japan:安定感・情報量・信頼性で優れている。初心者でも安心して使いやすい。
- narasu:コスト・手軽さが優れていて、「まず始めてみたい」という人にぴったり。ただし、サポートや迅速性では若干優先度が下がる可能性あり。
4. 実体験から見えた“こんな人に向いている”という判断基準

ここでは、私自身が両サービスを使ってみた中で「このタイプのアーティストにはこちらが向いている」と感じた判断基準を紹介します。
初心者・まだファンが少ない段階の人
– 楽曲をまず配信してみたい、試しに世界へ出してみたい
– プロモーション資金があまりない・コストを抑えたい
こういった方には、narasuが向いています。実際に「narasu 体験談」では“1曲・少ないコストから始められた”という声も多く見られます。 (歌好きの楽曲制作とブログ)
ファン数・再生回数がある程度確保されてきた人
– もう少し本格的に音楽活動を伸ばしたい
– 再生数が出始めていて、収益化を真剣に考えたい
こういった方には、TuneCore Japanが向いています。年会費を払ってでも“還元率100%/世界185カ国以上配信”という強みがあります。 (TuneCore Japan)
両方を併用したい人
– メイン曲はしっかり配信して収益重視 → TuneCore
– サブ曲・実験曲・ファン向け限定曲などコスト抑えて配信 → narasu
このように、使い分ける戦略も有効です。私も、試しにnarasuで配信した後に、反応が良かった曲をTuneCoreに移行するという流れを実践してみました。結果、「この曲は伸びそうだ」と思ったらコストをかける、という選択肢が持てるようになりました。
5. 注意しておきたい“落とし穴”と活用のヒント

固定コスト vs 流動コスト
・TuneCore Japan:年会費+曲登録料 → “固定的なコスト”がかかる
・narasu:月額または都度払い+配信手数料 → “流動的なコスト”が少ない
この違いを理解しておかないと、「再生数少ないのに年会費だけ払っている」ということになりかねません。
配信のスピード・審査時間
narasuでは審査に「2週間〜1ヶ月」というレビューがあります。 (AI トレンド マネタイズ)
急ぎでリリースタイミングを決めていたり、キャンペーン連動で配信したい場合は、登録後すぐに配信されるかどうかを確認しておくべきです。TuneCoreも“最短2日”という案内があります。 (TuneCore Japan)
サポートの質・情報量
サービス開始から時間が経っているTuneCoreの方が「公式解説」「FAQ」「ユーザー体験」が充実しています。一方でnarasuは新しめのサービスのため「実践レビュー」「問題発生時の対応」が少ない部分があります。体験談(「使ってみた、アーティスト体験記」)を出している方もいますが、情報が少ないという印象です。
配信後のプロモーションも重要
どちらのサービスを使っても、“楽曲を出しただけ”では十分な再生数・収益は期待できません。SNS活用、YouTube・TikTok投稿、ライブ告知、ファンとの交流…これら“音楽活動の流れ”そのものが収益を左右します。サービス選びと並行して「自分の発信・活動戦略」を立てることが重要です。
まとめ
今回は、TuneCore Japanとnarasuを実際に使ってみたアーティストの視点から、使いやすさ、収益性、サポート体制という3つの観点で比較しました。
初心者が「まずは試したい」「コストを抑えたい」というなら、narasuが非常に魅力的。
しかし、少し活動が進んできて「しっかり収益を得たい」「世界に配信したい」と思う段階では、TuneCore Japanが優位です。
サービス選びで大切なのは「自分の音楽活動の目的・今のフェーズ」を客観的に見つめること。
「どちらが正解」というより、「今の自分に合ったサービスはどちらか」を考えることが、結果として収益化・活動継続に繋がります。
また、両方を上手く使い分けるという選択肢も、アーティストにとって有力です。何曲かをnarasuで試し、反応が良いものをTuneCoreで本格配信、という戦略もおすすめです。
音楽配信は、技術だけでなく“自分の音楽を届けたい”という意思と“ファンとの関係を育てる”という姿勢が大きな鍵。今回紹介した内容を通じて、ぜひあなたの音楽活動の第一歩を踏み出してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. TuneCore Japanとnarasuを両方使ってもいいですか?
はい。ただし、同じ曲を両方で同時に配信すると重複登録扱いになる可能性があるので、別曲や用途を分けるようにしましょう。
Q2. narasuはAIで作った音楽でも配信できますか?
はい、AIやボーカロイドなどで制作された楽曲も配信可能という情報があります。 (プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES)
Q3. TuneCore Japanの初期費用はどれくらいですか?
曲数やアルバム形態によって異なりますが、年会費+登録料がかかるモデルになっています。公式サイトを確認してください。 (TuneCore Japan)
Q4. narasuで配信してもいい楽曲数に制限はありますか?
「何曲でも無制限に配信できる」プランがあるとの記載があります。 (プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES)
Q5. 配信後に思ったより再生数が伸びません。どうすれば?
サービスを選ぶだけでなく、SNS発信・動画投稿・ライブ告知・ファンとの交流などプロモーション活動を併せて行うことが重要です。配信=終わりではなく、“発信”が始まりです。
紹介ツールのURL
- TuneCore Japan公式サイト: https://www.tunecore.co.jp/ (TuneCore Japan)
- narasu公式サイト: https://narasu.jp/ (narasu)
