はじめに
昨今、個人事業主のWebプレゼンスが重要視されています。
ホームページを持つことで、自社のブランディングや信頼性の向上、新規顧客の獲得などが期待できます。そこで、低コストで高機能なホームページ作成ツールであるワードプレスが注目されています。
本記事では、個人事業主がワードプレスでホームページを作成する際の注意点や手順、おすすめのテーマなどを詳しく解説します。
関連記事
ワードプレスでホームページを作る3つのメリット
ワードプレスは多くの個人事業主にとって最適なホームページ制作ツールです。
その理由としては以下の3点が挙げられます。
1. 低コストで始められる
ワードプレスはオープンソースのCMSなので、無料で利用できます。サーバーとドメインの費用はかかりますが、月額1,000円程度で運用可能です。有料のWebサイトビルダーなどに比べてコストを大幅に抑えられるのがメリットです。また、ワードプレスには多数の無料テーマとプラグインが用意されているため、初期費用をほとんどかけずにサイトを構築できます。プロフェッショナルなデザインのテーマも無料で入手できるので、コストを抑えつつ本格的なホームページを作ることができるのです。
2. カスタマイズの自由度が高い
ワードプレスでは、テーマやプラグインをインストールすることで、さまざまな機能を追加できます。記事の投稿管理はもちろん、お問い合わせフォームの設置やSNS連携、ECサイト構築など、様々なカスタマイズが可能です。テーマによっては、ドラッグ&ドロップ方式でレイアウトをカスタマイズできるものもあり、HTMLやCSSの知識がなくても比較的簡単にオリジナルのデザインを作れます。プラグインとテーマの組み合わせ次第で、自社にぴったりのホームページを作ることができるのがワードプレスの大きな魅力です。
3. 情報発信が簡単
ワードプレスは本来ブログ作成ツールとして開発されたため、記事の投稿や編集が非常に簡単です。マークダウン記法を使えば手軽にフォーマットでき、さらにビジュアルエディタもあるので誰でも直感的に操作できます。スマートフォンやタブレットにも対応しているため、外出先からでも気軽に更新作業ができます。個人事業主にとって、新商品やキャンペーン情報、ブログなどを発信するのに最適なプラットフォームといえるでしょう。
ホームページ&ブログ運用はシンレンタルサーバーで初心者でも簡単開設!!
ワードプレスでホームページを作る際の注意点
ワードプレスにはメリットが多い一方で、いくつか注意点もあります。
1. セキュリティ対策
ワードプレスは世界中で広く利用されているだけに、ハッキングの標的にもなりがちです。そのため、定期的なアップデート、プラグインの厳選、認証の強化など、セキュリティ対策が必須となります。特に個人で運営する場合は、専門的な対策が難しい面があります。ワードプレス公式や有力プロバイダーが提供する最新の情報を参考にしながら、できる限りの対策を講じることが大切です。
2. 運用コストの発生
ワードプレスは無料で利用できますが、ホームページの運用には様々なコストがかかります。サーバーとドメインの年間費用に加え、有料テーマやプラグインを利用する場合は追加費用が発生します。さらに、本格的なサイト運営を行うと、バックアップ、セキュリティ監視、メンテナンスなどの作業が必要になり、外部業者に委託する費用が嵩む可能性があります。ランニングコストを十分に検討する必要があります。
項目 | 概算費用(年間) |
---|---|
サーバー・ドメイン代 | 10,000円~50,000円 |
有料テーマ・プラグイン代 | 10,000円~100,000円 |
メンテナンス費用 | 50,000円~200,000円 |
3. 専門知識がある程度必要
ワードプレスは初心者でも比較的簡単に使えますが、本格的なサイト構築や運用を行う場合は、HTML/CSS/PHPなどの基礎知識が必要になります。プラグインのカスタマイズや、サーバーの設定変更なども自力で行う必要があるためです。無料の学習リソースは多数ありますが、ある程度の時間と労力をかけて知識を身に付ける必要があります。自社のリソースに応じて、外部の専門業者に一部を委託するのも検討材料です。
国内シェアNo.1の高性能レンタルサーバー『エックスサーバー』
21万社以上が導入!法人向けレンタルサーバー『XServerビジネス』ワードプレスホームページ作成の手順
ここからは、ワードプレスを使ったホームページ作成の具体的な手順を説明します。
1. 必要なものを準備する
ワードプレスでホームページを作成するには、以下の3つのものが必要になります。
- ワードプレスソフトウェア
- Webサーバー
- 独自ドメイン
ワードプレスソフトウェアは無料で入手できますが、Webサーバーとドメインには費用がかかります。ロリポップ、エックスサーバー、シンレンタルサーバーなどのレンタルサーバーを利用すれば、数百円から利用可能です。ドメインは1,000円程度で取得できます。
初心者にオススメはシン・レンタルサーバーです!ワードプレスが簡単にセットアップできるので初めての人でも安心して始められます。
2. テーマを選ぶ
ワードプレスにはデフォルトのテーマが用意されていますが、多くの個人事業主は用途に合わせてカスタムテーマを選びます。テーマ次第でサイトの見栄えやレイアウト、機能が大きく変わるためです。おすすめのテーマとしては、以下のようなものがあります。
- 無料テーマ: STORK, Emanon Free, Cocoon
- 有料テーマ: AFFINGER, SWELL, Salon Basilic, ザ、トール
無料テーマでも高機能なものは多数ありますが、有料テーマの方がサポート体制や機能面で優れているのが特徴です。デザインの自由度や更新の頻度、ターゲット層などを考慮して、最適なテーマを選びましょう。
3. 必要な情報を整理する
次に、ホームページに掲載する情報を整理します。基本的には以下の項目が必須です。
- 事業者情報(名称、住所、連絡先など)
- 事業概要、商品・サービスの説明
- 実績、受賞歴など
- 料金表
- お問い合わせフォーム
加えて、個人事業主であればプロフィールや経歴、想いなどを掲載するとよいでしょう。アクセス情報やSNSリンク、ブログなども設けると好印象を与えられます。文章はわかりやすく丁寧なものを心がけ、画像なども効果的に用いることで訴求力を高められます。
4. サイトを構築する
準備ができれば、いよいよワードプレスにログインしてサイト構築作業を始めます。テーマとプラグインのインストールを行い、ページの新規作成や既存のページの編集を行っていきます。ページの種類としては、通常の「投稿(ブログ記事)」のほかにも、以下のような「固定ページ」が必要になります。
- トップページ(About)
- サービス紹介ページ
- お問い合わせページ
- プライバシーポリシーなど
ビジュアルエディターを使えばHTMLを書かずとも比較的簡単にページを作成できますが、カスタマイズ性を高めるにはある程度のコーディング知識が必要になります。
5. 公開して運用を続ける
ページの作成が一通り終わったら、実際にサイトを公開します。公開後は、アクセス解析ツール(Google Analyticsなど)を設定し、サイトの状況を確認しながら改善を重ねていきます。ワードプレスでは頻繁なアップデートが行われるため、セキュリティや機能面でも定期的な更新作業が必要です。サイトの拡張や、新しいコンテンツの追加なども欠かせません。このように、ホームページ作成後もサイト運用への継続的な取り組みが重要になります。
まとめ
本記事では、個人事業主がワードプレスでホームページを作成する際の注意点やメリット、具体的な手順などを解説しました。
ワードプレスはコストがかからず自由度が高いため、個人事業主に最適なホームページ制作ツールです。一方で、セキュリティ対策やコストの発生、専門知識の必要性といったデメリットもあります。
ワードプレスを活用するメリットとデメリットを理解した上で、自社の状況に合わせて最適な運用方法を検討することが重要でしょう。手軽に試せるだけに、じっくりと準備を重ね、ホームページを自社の武器に育てていってください。
よくある質問
ワードプレスを使うメリットは何ですか?
ワードプレスは低コストで始められ、カスタマイズの自由度が高く、情報発信が簡単であるため、個人事業主にとって最適なホームページ制作ツールです。無料で利用でき、多数の無料テーマやプラグインを活用できるので、プロフェッショナルなデザインのサイトを低コストで構築できます。また、ビジュアルエディターを使えば誰でも直感的に記事の投稿や編集が行えます。
ワードプレスを使う際の注意点は何ですか?
ワードプレスには、セキュリティ対策の必要性、運用コストの発生、専門知識の必要性といった注意点があります。定期的なアップデートやプラグインの厳選、認証の強化など、セキュリティ対策が不可欠です。また、サーバーやドメイン、有料テーマ・プラグイン、メンテナンス費用など、ホームページの運用にはさまざまなコストがかかります。さらに、本格的なサイト構築やカスタマイズには、HTML/CSS/PHPなどの基礎知識が必要になります。
ワードプレスでホームページを作る手順は何ですか?
ワードプレスでホームページを作成する手順は以下の通りです。1. ワードプレスソフトウェア、Webサーバー、独自ドメインを準備する。2. 用途に合わせてテーマを選択する。3. 掲載する情報を整理する。4. テーマやプラグインのインストール、ページの作成を行う。5. サイトを公開し、アクセス解析やアップデートなどの運用を継続する。
おすすめのテーマはありますか?
おすすめのテーマとしては、無料テーマの「STORK」「Emanon Free」「Cocoon」、有料テーマの「AFFINGER」「SWELL」「Salon Basilic」などが挙げられます。初心者に特におすすめの有料テーマが【ザ・トール】です。無料テーマでも高機能なものは多数ありますが、有料テーマの方がサポート体制や機能面で優れています。デザインの自由度や更新の頻度、ターゲット層などを考慮して、最適なテーマを選びましょう。