資産運用

第5回:初心者でもわかる!高市銘柄をポートフォリオに組み込む方法

目次

はじめに:国策テーマを“怖いもの”にしないために

「政策テーマ株=難しそう」「高市銘柄は上級者向け」と感じる人は多いでしょう。
しかし実際は、ポイントを押さえれば初心者でも十分に扱える投資テーマです。

高市銘柄(=高市早苗氏が掲げる政策に連動する銘柄群)は、
防衛・AI・半導体・通信・経済安全保障といった、国が中長期で支援する分野に位置しています。
つまり、「景気に左右されにくい」「長期トレンドを読みやすい」という利点があります。

本稿では、

  • 「高市銘柄」をどうやって見つけるか
  • 初心者が失敗しないポートフォリオ構築の考え方
  • リスクを最小限にする買い方・タイミング

を投資家目線で解説します。

「今からでも遅くない」と言える理由を、実践的な構成と具体例で紐解いていきましょう。


1. 高市銘柄の基本を理解する|なぜ初心者向きなのか

高市銘柄の基本を理解する|なぜ初心者向きなのか

政策が“下支え”になる構造

高市銘柄とは、経済安全保障や技術自立を目的とした政策に関連する企業群を指します。
例えば、防衛予算拡大・AI促進法・半導体支援・通信基盤強化などです。

国策テーマの強みは、「景気に関係なく予算が動く」こと。
つまり、業績が安定しやすく、長期トレンドを読みやすい。
初心者でも「方向性が明確なテーマ」で投資判断をしやすいのです。

高市銘柄が注目される背景

  • 経済安全保障の強化(防衛費2%目標)
  • 国産半導体(Rapidusプロジェクト)
  • 生成AI・量子通信の研究支援
  • IOWN構想(光電融合通信ネットワーク)

これらは単なる流行ではなく、国の中長期計画に根ざしています。

初心者がメリットを得やすい理由

  1. ニュースや政策で情報が入手しやすい
  2. 大型株中心で値動きが比較的穏やか
  3. テーマETFなどで分散投資が可能
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「高市銘柄=短期テーマ株」と思い込まず、“長期国策ファンドの一部”として保有する視点を持ちましょう。ニュースを“値動きの材料”ではなく“裏付け”として読むのがコツです。


2. 高市銘柄を選ぶステップ|4つの視点でスクリーニング

高市銘柄を選ぶステップ|4つの視点でスクリーニング

① 政策テーマとの連動性

最も重要なのは、「政府がその分野に予算を配分しているか」です。
防衛・AI・半導体・通信は2025年以降も重点項目です。

例:

  • 防衛:三菱重工業(7011)、IHI(7013)
  • 半導体:レーザーテック(6920)、アドバンテスト(6857)
  • AI:ブレインパッド(3655)、サイバーエージェント(4751)
  • 通信:NTT(9432)、KDDI(9433)

② 業績・財務の安定度

初心者は必ず営業利益率10%以上、ROE10%以上を基準に選びましょう。
政策銘柄はテーマ人気で過熱しやすいため、実力企業を選ぶことが大切です。

③ 中期成長計画の明確さ

「2027年までに××を実現」「官公庁と共同研究」など、明確なロードマップを出している企業は信頼度が高い。
IR資料や決算説明会のプレゼンを確認するとわかります。

④ 株価位置と出来高の確認

「政策材料で上がった後、落ち着いた銘柄」が再評価しやすい。
移動平均線(50日・200日)や出来高推移を確認し、押し目形成中の銘柄を狙いましょう。

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高市銘柄の“旬”を逃さないには、「ニュース→予算→契約→業績」の流れを意識。材料が出てからではなく、契約前〜受注報道のタイミングで仕込むのが理想です。


3. ポートフォリオ構築の基本設計|3層で考える

ポートフォリオ構築の基本設計|3層で考える

コア(守りの中核)30〜40%

安定収益・配当重視。長期的に保有できる銘柄を配置。
例:NTT、KDDI、三菱重工、アドバンテスト

→リターンは年率5〜10%程度を想定。

サテライト(攻めの成長枠)40〜50%

AI・半導体・次世代通信など高成長テーマを配置。
例:レーザーテック、ブレインパッド、サイバーエージェント、NEC

→リターンは高いがボラティリティも大きい。

クッション(分散・安定資産)10〜20%

金ETFやインフラファンド、円建て債券型ETFなどを配置。
リスクを抑え、全体の値動きを安定化。

組み合わせ例(100万円投資の場合)

区分割合銘柄例金額目安
コア40%NTT・KDDI40万円
サテライト45%レーザーテック・ブレインパッド45万円
クッション15%金ETF・日債ETF15万円
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「一発勝負」ではなく構造的なバランスを。AI・防衛に偏りすぎず、「配当・成長・安定」を3本柱にポートフォリオを組むと長続きします。


4. 売買タイミングの取り方|「政策×業績」で見る

売買タイミングの取り方|「政策×業績」で見る

政策サイクルを理解する

政策銘柄は、年度初(4〜6月)や補正予算時期(10〜12月)に動きやすい。
この時期に「採択」「予算執行」「契約」などの報道が増えます。

テクニカル面での判断

  • 200日移動平均線を下回った後、反発し始めた時
  • 出来高が増加してトレンド転換した時
  • RSIが30付近で反転した時

これらは「押し目買い」の好機です。

分割エントリーでリスクを分散

高市銘柄は材料性が強く、値動きが荒いことも。
一括投資より「3回に分けて買う」「政策イベント前に一部仕込み」など、時間分散が鉄則です。

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“テーマ株”はタイミング命。短期ではなく「政策実行→企業業績反映→株価再評価」という3段階の波を追いましょう。


5. 高市銘柄ETF・投信・ツール活用法|手軽に分散する方法

高市銘柄ETF・投信・ツール活用法|手軽に分散する方法

ETFでまとめて買う

個別株が難しい人は、テーマETFを活用するのもおすすめです。

  • iFreeNEXT 日本防衛関連株インデックス
  • グローバルX Japan 半導体ETF
  • NEXT FUNDS 情報通信ETF
  • eMAXIS Neo AIロボット

ETFなら少額で複数企業に分散でき、政策テーマのリスクを抑えられます。

投信で自動積立

証券会社のテーマ型投信を毎月積立するのも効果的。
“国策テーマ”は中長期の成長が前提なので、ドルコスト平均法+政策連動投資が向いています。

情報収集ツールを活用

アドバイス: 投資初心者ほどETF・投信で分散スタートがおすすめ。慣れてきたら、ETFで得たテーマ知識をもとに“個別銘柄への乗り換え”を検討しましょう。


まとめ:高市銘柄は「国家の方向に乗る」投資

高市銘柄をポートフォリオに組み込むことは、
単なるテーマ投資ではなく、「国家戦略に連動する長期トレンド投資」です。

初心者が意識すべき3原則は次の通り:

  1. 政策テーマを理解して「どこにお金が流れるか」を読む
  2. 配当・成長・安定の3層構造でポートフォリオを組む
  3. ETFや積立投資を使って“無理なく分散”

ニュースやSNSの話題より、国のロードマップと企業の受注動向を信頼してください。
焦らず、政策と業績を追う習慣が“中期で勝つ投資家”への第一歩になります。


よくある質問(FAQ)

Q1. 高市銘柄はどのくらいの期間で成果が出ますか?

A1. 政策銘柄は半年〜3年スパンで見る投資です。防衛や半導体は契約→納入→業績反映まで1年以上かかることが多いです。短期売買より、**“育てる投資”**として中期保有が基本です。


Q2. 政策が変わったらテーマは終わりですか?

A2. いいえ。防衛・半導体・AI・通信などは超党派の国家方針です。政権が変わっても基本方針は継続。テーマは「終了」ではなく「形を変えて続く」ことが多いです。


Q3. 投資初心者におすすめの始め方は?

A3. まずETFでテーマを体験するのがベスト。たとえば「グローバルX Japan 半導体ETF」や「iFreeNEXT 防衛関連ETF」を毎月1万円ずつ積立。少額でリスク分散しつつ、テーマ理解を深められます。


Q4. AIや半導体の個別株は値動きが激しくて怖いです。

A4. 値動きが激しい分、リターンも大きいのが特徴。短期ではボラティリティが高いですが、業績と受注残が伸びている企業は長期で報われやすい。1銘柄の比率を20%以下に抑えるのが安全策です。


Q5. どの証券会社で買うのがいいですか?

A5. SBI証券・楽天証券・松井証券など主要ネット証券でOKです。ETF積立や単元未満株の購入も可能。ツールが充実しているため、銘柄スクリーニング+テーマニュースのチェックがしやすい点も魅力です。


紹介ツール・情報サイトまとめ


投資アドバイス(総括)
高市銘柄は“投機”ではなく“構造投資”。
初心者でも「政策の流れ」「企業のIR」「ETFの活用」を意識すれば、リスクを抑えながら中期的な資産形成が可能です。
国策に逆らわない投資=最も堅実な成長戦略
今日からあなたのポートフォリオに、“日本の未来を支える銘柄”を一つ加えてみましょう。

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【学歴】:東洋大学 経済学部経済学科 卒業| 【仕事】:ホームページ制作、WEB解析、ブログ| 【ルーティン】: 黒霧島水割り、プロテイン 【出身地】:熊本県玉名市 【活動拠点】:千葉県船橋市 【好きな言葉】:we are all one