資産運用

2025年後半に来る“第2波” 高市銘柄リターン相場を読む

はじめに:第2波こそ“利益が伸びる波”

「第1波で乗れなかった」投資家ほど、第2波を狙うべきです。
テーマ株相場には明確なサイクルがあります。
最初の上昇(第1波)はニュースや発言で一気に資金が流れ込みますが、
本当の利益を生むのは“実行段階”で動く第2波です。

2025年前半は「AI防衛相場」で高市銘柄が注目されました。
しかし、その勢いは短期で一服。
今、投資家が注目しているのは——
政策が実際に動き出し、企業業績に反映される後半戦です。

この記事では、投資家目線で「第2波がどのように訪れるのか」「どう乗るべきか」を、
5つの視点から深堀りしていきます。


1. “第2波相場”とは何か?──発表から実行へ動くフェーズ

“第2波相場”とは何か?──発表から実行へ動くフェーズ

第1波:発言と期待で跳ねる相場

高市早苗氏の政策発言が報道されると、防衛・通信・半導体・AI関連銘柄が急騰します。
これは投資家が「国策マネーが流れる」と期待し、思惑買いで動く相場。
ただし、短期資金が中心のため、急上昇のあとに急落もしやすい。

第2波:実需と実績で上がる相場

第2波とは、政策が実際に執行され、企業業績に反映される段階
補正予算が通り、防衛装備庁や経産省が入札・契約を進める時期です。
つまり、「言葉から行動」へ移るタイミングこそ、第2波の始まり。

相場の流れ

  1. 発言・発表期:ニュースで短期資金が入る(第1波)
  2. 実行・契約期:実需・業績寄与で再評価(第2波)
  3. 成果・拡張期:業績確定・中長期テーマ化(第3波)

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派手なニュースの“あと”が勝負。
「補正予算が動き始めた時点」で静かに仕込むのが、第2波を取るコツです。


2. 政策マネーの動き──補正予算が株価を動かす

政策マネーの動き──補正予算が株価を動かす

2025年後半の焦点:AI・防衛・通信の三本柱

政府は2025年度補正予算で、防衛費を大幅に増額するだけでなく、
AI防衛・量子通信・半導体支援といった経済安全保障分野に資金を配分する方針です。
高市氏が主導してきた「国産技術強化」「データ主権」「AI研究支援」がその中心。

資金の流れを理解する

  • 補正予算成立 → 省庁別に分配 → 公募・入札 → 企業契約 → 業績反映
    この流れの中で、企業名がニュースや官報に出たタイミングが“第2波スタート”の合図です。

海外マネーも注目

外国人投資家は、「国策×実需」が見えた瞬間に資金を戻します。
特に米中対立を背景に、日本の防衛・半導体技術に注目する海外ファンドが増加中。

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“補正予算の成立”で終わりではなく、“実行報告・契約公表”を追うのが投資家の目線。
一次情報(省庁発表)をウォッチする癖をつけましょう。


3. 第2波で再評価されるセクターと有望銘柄

第2波で再評価されるセクターと有望銘柄

防衛関連株

  • 三菱重工業(7011):次期戦闘機・防空システムなど装備国産化の柱。
  • IHI(7013):エンジン開発・無人防衛機器で技術優位。
  • 川崎重工業(7012):潜水艦・ドローン開発で新分野拡大。

これらは第1波で急騰しましたが、契約発表・量産段階入りで第2波が始まる可能性が高い。

通信・サイバー防衛

  • NTT(9432):量子暗号通信「IOWN構想」が政府連携で進行中。
  • NEC(6701):防衛装備庁のAI監視・防衛クラウド開発を担当。
  • 富士通(6702):AIセキュリティ・クラウド防衛技術を推進。

情報通信の独立性確保は「見えない防衛」。
AI防衛との親和性が高く、政策支援が続きやすいセクターです。

半導体・AI産業

  • ルネサスエレクトロニクス(6723):AIチップ需要で国内外から再評価。
  • ソニーグループ(6758):TSMC熊本第2工場と連携しAIセンサーを供給。
  • 東京エレクトロン(8035):装置需要が継続。AI・防衛両面で恩恵。

AI半導体は「経済安全保障×産業成長」の中核。
政策支援が長期化する可能性が高いテーマです。

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一度テーマになった銘柄は“2度動く”。
業績ニュースや新契約発表をトリガーに再上昇する傾向があります。


4. チャートと出来高で“第2波”を捉える

チャートと出来高で“第2波”を捉える

相場の「呼吸」を見る

第1波で高値をつけたあと、多くの銘柄は一旦調整に入ります。
その後、株価が下げ止まり、出来高が再び増え始める瞬間が“第2波”の初動です。

見分けるポイント

  1. 出来高が底打ち→再上昇
  2. 移動平均線(5日)が25日線を上抜け(ゴールデンクロス)
  3. ニュースで材料確認+陽線連続

これらの条件がそろえば、短期資金だけでなく中期筋も戻り始めたサイン。

テーマ株は「静かに上がる」

SNSやメディアで騒がれたときには、すでに初動を超えています。
第2波は、静かな上昇と出来高の増加が特徴。
“派手なニュースがない時期に上がる”銘柄が本物です。

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ニュースに踊らされず、チャートの呼吸を読む。
「静かに買われている銘柄」が次の主役になります。


5. 投資家の戦略──第2波を取る3ステップ

投資家の戦略──第2波を取る3ステップ

ステップ1:情報源を整理する

  • 日経・株探で「防衛」「AI」「半導体」のキーワードを追う
  • Googleアラートで「高市 銘柄」「補正予算」を自動通知
  • 省庁サイト(経産省・防衛装備庁)で入札情報を確認

一次情報を拾える体制を整えることが、個人投資家の最大の武器です。

ステップ2:エントリーポイントを決める

  • 出来高増加+調整終了のサインを確認
  • 「ニュース→初動→調整→再上昇」のサイクルを意識
  • 買いは“再浮上の最初の陽線”が理想

第2波は、勢いよりタイミング。派手な上昇ではなく“確実な底固め”を狙うべき。

ステップ3:出口戦略を持つ

  • 出来高が減り始めたら一部利確
  • 業績に織り込まれた段階で残りを整理
  • 長期テーマ化する銘柄だけ残す

“入る勇気”より“出る判断”が勝率を決めます。
特にテーマ株は回転が速いので、利益確定ルールを徹底しましょう。

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第2波は“静かな利益相場”。
焦らず、データと出来高で冷静に判断することが最も重要です。


まとめ:第2波は“短期勢が去った後”に始まる

2025年後半、高市銘柄の“第2波”が動き出す可能性が高い。
短期勢が去った後、静かに資金が戻るタイミングが本当のチャンスです。

防衛・通信・半導体・AIといったテーマは、
「政策×実需×業績」が重なることで再評価相場(リターン相場)に発展します。

第1波を逃しても、第2波で取れば十分。
むしろ、冷静に分析できる分だけ成功率は高い。
焦らずに“実行段階”を見極め、政策相場のうねりを利益に変えていきましょう。


よくある質問(FAQ)

Q1. 「第2波相場」はいつ頃始まるのですか?
A1. 一般的に補正予算成立から約1〜2か月後、つまり2025年8〜10月頃が目安です。
実際の契約・受注が動くタイミングで株価が反応しやすく、ニュースよりも一歩早く仕込むのがポイントです。


Q2. 防衛関連株はもう出尽くしでは?
A2. 確かに短期材料は消化されていますが、量産・納入フェーズが控えています。
つまり「第1波=期待」「第2波=実績」。
長期的には業績寄与フェーズが本命です。


Q3. 第2波はどのくらいの期間続くのですか?
A3. 平均的には2〜3か月ほど続くケースが多いです。
ただし、AIや半導体関連のように複数年度予算が組まれる分野では、半年以上続く場合もあります。


Q4. 高市氏が政権の中心でなくなった場合は?
A4. 経済安全保障政策そのものは国家戦略として継続します。
高市氏の影響は大きいものの、「防衛・半導体・AI国産化」は与野党問わず支持される方向性です。


Q5. 個人投資家が“第2波”を取るための実践的手段は?
A5.
① Googleアラートで政策キーワードを自動収集
② 株探・Yahoo!ファイナンスで出来高急増銘柄を確認
③ 政府サイトで契約・入札情報をチェック
これを日課にすることで、次の波を見逃しません。


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【学歴】:東洋大学 経済学部経済学科 卒業| 【仕事】:ホームページ制作、WEB解析、ブログ| 【ルーティン】: 黒霧島水割り、プロテイン 【出身地】:熊本県玉名市 【活動拠点】:千葉県船橋市 【好きな言葉】:we are all one